「口腔内科からのスマートエイジングを考える」

講師 笹野高嗣先生(東北大学病院総括副病院長)
日時 2015年8月30日
会場 宮城県歯科医師会館 5階 大ホール

第30回となる今年の卒後研修会では東北大学病院総括副病院長の笹野高嗣先生をメイン講師にお招きし、「味覚障害に対する口腔内科的診断と治療~歯科医療のブレークスルー」と題して、味覚障害やドライマウスの治療に唾液分泌反射を刺激する方法として「うま味」を用いて持続的かつ多量の唾液分泌を促すことの有効性についてご講演いただきました。

具体的には水100gに対して2gの昆布を60℃で1時間加熱したものが有効であるが、昆布茶を2倍に希釈したものでも代用できるそうです。

午後からはNPOうま味インフォメーションセンター理事の二宮くみ子先生に「うま味体験実習」を行っていただきました。まずプチトマトをゆっくり噛んで食べることで「うま味」を感じる体験をさせていただきました。口腔内に唾液が溢れ頬粘膜が一層うま味の膜でコーティングされているのがわかりました。その後かつおだし、昆布だし、野菜ブイヨン(+うま味)等でうま味の効果を体験しました。

次に18回生で森永歯科医院院長の森永宏喜先生に「検査データを用いた栄養指導・抗加齢医学への取り組み~オーソモレキュラー療法を中心として~」という演題でご講演いただきました。血液検査や尿検査により栄養解析レポートを作成し、食事指導やサプリメントを処方し、健康寿命を延ばすお手伝いをするといった取り組みをご紹介頂きました。

最後に伊藤恵美先生に東北大学病院NSTに所属する歯科衛生士の立場から患者様の「食べる」ことへの支援内容についてご紹介頂きました。

その後4人の先生方にご登壇いただき総括ディスカッションとして会場からの質問に答えながらそれぞれの立場からのスマートエイジングのサポートについてまとめて頂きました。

当日は歯科医師、歯科衛生士、介護関係者等78名の方が参加され、大変内容の充実した研修会となりましたことを関係各位の皆様に御礼申し上げます。

 (文責 篠原 誠)