「顎関節症の臨床 UP-TO-DATE」

平成28年8月28日、上記テーマにて宮城県歯科医師会館5階大ホールにて開催されました。

今年の卒後研修会は、東北大学大学院歯学研究科加齢歯科学分野教授 服部佳功先生をメインスピーカーにお迎えし、複数の講師による密度の高い研修内容となりました。

午前中のプログラムとして、まず服部教授より「顎関節症をどう理解するか?」との演題にて、顎関節症の全体像についての基調講演を頂戴した後、医用画像と病態に基づく鑑別診断について、東北大学大学院歯学研究科顎顔面・口腔外科学分野講師 千葉雅俊先生と東北大学大学院歯学研究科口腔診断学分野講師 阪本真弥先生に、それぞれ講演を頂戴し診断の勘所を解説頂きました。

午後からは、顎関節症の治療にあたり標準的な初段の管理法について、東北医科薬科大学医学部 衛生学・公衆衛生学教室 助教 村上任尚先生、それが奏功しない場合の対応について、東北大学病院メディカルITセンター副部長 佐藤智昭先生に、それぞれ講演を頂き本症臨床の全体像をお示し頂きました。さらに埼玉医科大学医学部口腔外科学教室准教授 佐藤毅先生、独立行政法人国立病院機構米子医療センター歯科口腔外科医長中本紀道先生から、外科的対応が必須の類似疾患である咀嚼筋腱腱膜過形成症の鑑別診断や治療について講演を頂き、比較的最近になって認知されてきた当疾患についての情報をお示し頂きました。

多様な臨床像を呈する顎関節症について、その鑑別、診断から治療に至るまでの最新の知見を僅か1日で得ることが出来ただけでなく、明日からの日常臨床にもすぐに役に立つであろう内容に、参加者の満足度も非常に高いものになったと思われます。

また、本研修会に先立ち、前日の27日には服部教授にコメンテーターをお願いし、宮城県歯科医師会館1階視聴覚室におきまして、同窓生の4名の先生方によるケースプレゼンテーションを行いました。

・口演1 「開閉口時の咀嚼筋の疼痛緩和にPNFテクニックの応用を考察する」
平河内禎彦(24回生)

・口演2 「安易なスプリントの装着により治療が泥沼化した症例」
平河内禎彦(24回生)

・口演3 「顎関節症患者にゲルバースプリントを用いた症例」
船江 剛史 (37回生)

・口演4 「コンビネーションスプリントを用いて治療顎位を決定した症例」
佐々木 俊 (43回生)

・口演5 「過剰な力による咬合崩壊に対して、咬合再構成を行った一症例」
菅崎 紳 (34回生)

若手から中堅の同窓生の発表に対し、会場の参加者からも活発な質疑、意見が寄せられ、実り多い企画となりました。

2日間で延べ100名以上の参加者を集め、大変盛況な研修会とすることが出来ました。同窓生の皆様に感謝申し上げるとともに、今後も同窓生の学術、臨床の向上に寄与できる研修会を企画していきたいと考えておりますので、より一層の卒後研修会への御理解、御協力を賜りますようお願い申し上げます。