令和5年度 同窓会女性会員と学生との交流会を開催しました

 新年度を迎え今年も多くの歯学部入学生を迎えましたが、現在歯学部の入学者に占める女性学生の割合は増加傾向にあります。「女性会員の会」では今後増加が見込まれる女性会員の先生方が、卒業後も同窓会に参加しやすい環境を作りたいと思い様々な企画をしております。

 そして今年度も恒例イベントのひとつである 『女性会員と学生との交流会』 が開催されました。この会は東北大学歯学部卒業生と学部学生との交流を通して、女性歯科医師としての働き方や自身のライフプランニングに関して新たな発見をするきっかけとなることを目的に毎年3月の第1日曜日に開催しております。この会では東北大学歯学部の先輩・後輩が世代の垣根を超えて気軽におしゃべりできる環境づくりを心がけており、リラックスした雰囲気の中で交流を深めることができる大変貴重な機会です。

 昨年度に引き続き、感染対策の面からZoomでの開催となりましたが、オンラインの強みを活かし全国各地から幅広いキャリアの先生方にご参加いただき、大変充実した時間を共有することができました。以下、開催報告とさせていただきます。

東北大学歯学部同窓会 女性会員と学生との交流会

開催日時:2024年3月3日 (日) 10:00~12:00 Zoom開催

  1. 挨拶
    東北大学歯学部同窓会会長 新沼 康弘 先生 (15回生)
    東北大学歯学部同窓会宮城県支部 (歯朋星陵会) 支部長 目黒 浩幸 先生 (15回生)
  2. ショートレクチャー
    【講師】
    大山弘枝先生 (20回生) :アメリカへの海外留学や海外生活について
    板橋志保先生 (33回生) :女性院長として開業されたご経験について
    西條詩織先生 (49回生) :卒後研修、専門医取得について
  3. ブレイクアウトルーム親睦会
  4. 閉会にあたって 名波杏華さん (5年生)

 当日は約50名もの先生方や学生の皆様にご参加いただき、大変賑やかな会となりました。

 ショートレクチャーでは3名の先生方それぞれのキャリアやライフイベントについてお話をいただきました。海外留学、歯科医師として行政に携わって来られたご経験、ご自身の歯科医院を開業されたご経験また大学病院ではなく大きな総合病院での研修などについて先生方のご経験を踏まえて詳しくお話しいただき大変勉強になりました。

 また様々な世代の先生方からお話をお伺いすることで、これから卒後の進路を考える学生も卒後更なるキャリアアップを目指す若い世代にとっても大変興味深く参考になるお話ばかりでした。ショートレクチャーの後は少人数のブレイクアウトルームに分かれ、学生の皆さんからの大学院進学や留学などの進路に関する質問などに答える時間を設けました。ご参加いただいた先生方にはそれぞれ丁寧なお答えをいただきました。世代の離れた先生方とお話しすることに最初はとても緊張しましたが、温かい雰囲気の中どんどん緊張もほぐれ交流を深めることができました。

 女性歯科医師は歯科医師としてのキャリア形成の時期と出産・子育てなどの様々なライフイベントの時期が重なり将来設計に悩むことも非常に多いと思います。そんな中このような会が開催され経験豊富な先輩方から親身に相談に乗っていただき大変貴重な時間を過ごすことができました。

 来年以降も多くの先生方にご参加いただけるよう、より魅力的な会を目指して準備を進めてまいります。また皆様にお会いできる日を楽しみにしております。