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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大を踏まえ、苦渋の決断ではありますが、今年の開催を中止することといたしました。詳細および今後につきましては、同窓会報ならびに本ホームページにてご案内いたします。
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「第35回卒後研修会」開催中止のお知らせ

 今般の新型コロナウイルス感染症の影響により、本年10月17日(土)、18日(日)に予定しておりました東北大学歯学部同窓会第35回卒後研修会の開催が可能かどうか、卒後研修運営委員会にて協議を行って参りましたが、未だ感染拡大の第2波、第3波による感染リスクを完全には排除できないという観点から、参加者の皆さま、講師の先生方、関係者の皆さまの健康、安全を最優先すべきであると判断し、苦渋の決断ではありますが、今年の開催を中止し、1年程度の開催延期が妥当との結論に至りました。
 今年の企画の取り扱いや来年の予定については、今後、卒後研修運営委員会で協議、決定を行い、本HPや12月発行の同窓会報誌上にて皆様へ御案内させていただきます。
 不可抗力によるものとはいえ、歴史ある我が卒後研修会が開催中止となってしまい、大変心苦しく、また残念な気持ちで一杯です。
 同窓生の皆様におかれましては今回の件、諸般の事情をお察しいただきますと共に、本決定に対しましての御理解を賜りますようお願い申し上げます。

東北大学歯学部同窓会卒後研修運営委員会

我が国における予防歯科のパイオニアにしてフロントランナー、 熊谷崇先生と本学および同窓講師の夢のコラボレーション! –

国民の負託に応えられる総合診療歯科医師を目指して Part3
– 予防力を高める –

日時: 令和2年10月18日(日)
 (前日17日(土)午後から会員一般口演、その後懇親会開催)
会場: 宮城県歯科医師会館(予定)

【講師】
特別講師:
 熊谷 崇先生( 山形県 酒田市 医療法人社団日吉歯科診療所理事長)

本学および同窓会からの講師:
 相田 潤先生(東北大学大学院歯学研究科国際歯科保健学分野)
 伊藤智恵先生(15回生)
 杉岡真一先生(24回生)
 鷲尾純平先生(31回生)

【企画趣旨】

 症状が出てから歯科医院を受診し治療を受けるのではなく、定期的な口腔内検査の実施やメインテナンスの継続に裏付けられた予防中心の歯科医療を、長年にわたり実践されてこられてきた日吉歯科診療所理事長の熊谷崇先生に特別講師の労を賜り、「国民の負託に応えられる総合診療歯科医師を目指してPart3 -予防力を高める-」とのメインテーマのもと、東北大学歯学部同窓会第35回卒後研修会を開催致したいと存じます。

 熊谷先生は早くから予防歯科の先進国であるスウェーデンやアメリカの歯科医療システムを御自身の診療に取り入れられました。そこに自らの経験から得られた知見を加え、さらにカリオロジーの先駆者であるボー・グラッセ(スウェーデン)の提唱した「メディカルトリートメントモデル(MTM)」と呼ばれる医療モデルとして整備され、今日まで驚異的な成果をあげられております。

 その内容は、すでに「Sakataモデル」として世界に向けて発信されておりますが、それに留まらず新しいスローガンとして「KEEP 28 Sakata Model」を現在、提唱されております。そこに掲げる目標は、患者自身の28本の歯すべてを生涯にわたり、健全永久歯として保つこと。歯の健康は全身の健康と直結しているとも述べられ、健康寿命が伸びることによって、医療費が抑制されるだけではなく、仕事をして納税できる期間も延長されるとの経済的効果も謳われております。

 この実現のためには予防を中心に据えた歯科医療システムの構築が不可欠ですが、現在の疾病給付型の健康保険制度ではその費用が完全にはカバーされないため、従業員への福利厚生としての活用を視野に企業との連携の重要性も説かれております。

 今回の企画では、我が国の予防歯科のパイオニアでありフロントランナーであられる熊谷崇先生の御講演に、東北大学大学院歯学研究科および同窓会からの講師4名の講演を加え、国民に対して予防を中心とした、より良い歯科医療を提供するための具体策や供給を可能とするシステム構築などについて知見を深め、その実現に向けての一歩とさせて頂きたいと思います。

東北大学歯学部同窓会卒後研修運営委員会